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コーディング依頼はいつ行う? 見積もりを取るタイミングとは?
HTMLコーディング代行業者への見積もり依頼や外注依頼は、制作のどの段階ですべきなのでしょうか。デザイン完成後即コーディングに着手できるのが理想的です。代行業者のリソースやスケジュールを確実におさえるためには、発注業務も早めに進めておく必要があります。
HTMLコーディングとは、作成したデザインを「Webサイト(ウェブページ)」として実際にブラウザで閲覧できる状態に再現する作業です。そのため基本的には、「デザイン制作 → HTMLコーディング」という作業順が入れ替わることはありません(デザインが完成したページから五月雨式にHTMLコーディングを進めていく場合をのぞきます)。
Web制作はスケジュールがタイトな案件が多いため、作業の合間に生じる無駄な待ち時間をできる限り減らすことが非常に重要です。サイトデザインの完成後、すぐコーディング作業に取りかかれるのが理想的な進行といえます。
HTMLコーディング代行業者にタイムラグなく作業を進めてもらうには、制作のどの段階で見積もりを取り、外注依頼すればいいのでしょうか。
納期=着手後にかかる時間
たいていのHTMLコーディング代行業者の公式サイトには、料金表とともに納期の目安が掲載されています。目安となる「納期」を見ると、どの代行業者に依頼しても大差なく短期間で納品してもらえるように感じるかもしれませんが、それは間違いです。
というのも、納期とは、実際にコーディング作業に着手してから納品までにかかる時間を指しているからです。
一般的にHTMLコーディング代行業者は同時に複数の案件を抱えており、依頼された順に着手していきます。代行業者の規模を問わず、数週間~数ヶ月先までスケジュールが埋まっていることも珍しくありません。
つまり発注時に必ずしもHTMLコーディング代行業者のリソースに余裕があるとは限らず、他の案件が終わるまで着手してもらえない可能性も十分に考えられます。そういった状況を避けるため早めに見積もりを取り、「○月○日○時ごろにデザインデータを入稿します」「納品希望日は○月×日です」というふうに、あらかじめスケジュールをおさえておくことが重要なのです。
見積もりを取るタイミングはいつ?
時間のロスを防ぐためには、見積もりは遅くともデザインが完成する前に取る必要があります。依頼したいと考えているHTMLコーディング代行業者のスケジュールやリソースに余裕があるとは限らないので、見積もり依頼は1社ではなく複数社に出すべきです。「相見積もり」と伝えておけば問題ありません。
大規模案件へ参加していて一時的に新規依頼を断っている代行業者もあれば、他社案件のデザイン作業が遅れて突発的にスケジュールが空いてしまった代行業者もあるかもしれません。とにかくデータ入稿日と納品希望日を確定することを最優先に考えるべきです。
構成書・ワイヤーフレームで見積もりを取る
デザインが完成する前に、HTMLコーディング代行業者のスケジュールをおさえる必要があるのはわかりました。しかしデザインデータがない状態でも見積もりを取ることはできるのでしょうか?
結論からいうと、構成書とワイヤーフレームがあれば見積もりは出せます。コーディング料金は工数によって決まります。デザインが未完成でも、構成書とワイヤーフレームがあれば発生する作業の目処が立ち、自然と工数も予測できるのです。
大規模案件はプロジェクトスタートと同時に声かけ
規模の大きい案件へ対応するには大量のまとまったリソースが必要です。依頼を引き受けるHTMLコーディング代行業者は長期にわたって1つの案件に注力することになるため、アサイン前に他の案件の調整も行わねばなりません。
通常の案件と同様に、ワイヤーフレーム完成後に見積もりを取るようでは遅すぎます。プロジェクトスタートと同時に複数のHTMLコーディング代行業者に声をかけて、予定をしっかりすり合わせる必要があります。
他社案件のヘルプに入れるコーダーは少ない
大規模案件で作業の遅れが重なるとスケジュールの巻き返しが難しくなります。万が一の場合に備えて、あらかじめ部分的なコーディングや特定機能の開発だけを請け負ってくれるHTMLコーディング代行業者に目星をつけておきたいところです。
ただ、互いに知り合いではないコーダーが複数参加するプロジェクトや、部分的なコーディング依頼は嫌がられる傾向にあります。というのも人によってコーディングの方針は違いますし、コードの書き方にも癖が出るからです。
他社案件を巻きとるためには、他人が書いたソースコードを的確に読み解く能力と、それにあわせてコードの書き方を変える柔軟な対応力が必要です。解決力の高いHTMLコーディング代行業者を見つけられるといいですね。
まとめ:デザイン作業と依頼の準備は並行して
複数の企業や人が携わるWeb制作をスムーズに進めるためには、あとの工程を見据えて早めに準備することがとても重要です。デザイン作業と並行して見積もりを取り、HTMLコーディング代行業者のスケジュールとリソースを事前に確保して、無駄な待ち時間が発生するのを防ぎましょう。